診療現場からの報告

第33話:長茎手術と呼ばれる治療について(画像有り) [院長/西川]

ペニスを長くできないものか、との相談は相変わらず多く寄せられるのですが、それが、普段(非勃起時)の‘見た目’であるのか、勃起時の長さを指しているのかで、その対処法が異なります。

勃起時の長さについては、ペニスを形成している海綿体とそれを被っている皮膜(白膜と呼びますが)でほぼ決定付けられるので、この場合の治療についてはいささか困難なものになります。

次に、普段の‘見た目’を何とか改善したい場合ですが、ペニスを保持している(固定している)じん帯を操作する事で、多くの場合が治療可能であると言えます。このじん帯の状態は個々人様々であるのと、血管の走行によっても治療法は異なりますが、ペニスの根元での小さな切開(2cm程度)のみで、見事に長く見せる事が出来る場合と、少しほねの折れる操作を加える必要がある場合もありますので、こればかりは診察してみた上でしか詳しくお伝えするのが困難ではあります。

当院で一番多い、一般的な手術を受けられた方の画像を載せておきます。ご参考まで。

軽度の埋没陰茎
▲見た目の長さを何とかしたいと来院された方です。軽度の埋没陰茎です。

手術後1週間の状態
▲手術後1週間の状態です。見た目の長さはかなり改善されているのが判ると思います。

この方の場合の手術ですが(当院で行う長茎手術の最も一般的な治療法ですが)、切開はペニスの根元を数cm切開して、縫合は吸収糸で行っています。手術時間は20分程度です。判りやすくするために許可をいただいて、切開部分を中心に毛を剃毛していますが、実際の手術では剃毛は行いません。