診療現場からの報告

第101話: セロトニンってなに? [カウンセラー/森下]

先日も少し触れましたが、現在放映中のドラマ「ラスト・シンデレラ」ではEDについての話題が盛り込まれていました。
ドラマ内ではココリコの遠藤さんがEDに悩む二児の父を演じています。糖尿病から生じたEDという設定だったようです。

またセロトニン不足もEDに関係あるとして、話中で取り上げられています。
セロトニンは心(精神)を安定させる作用がある脳内物質です。セロトニンが不足する原因にはストレスが考えられます。
ストレスを受けることで、自律神経はバランスを崩します。この乱れた自律神経を整えるときにセロトニンが消耗されます。

自律神経には交感神経と副交感神経があり、緊張が増すと交感神経が優位となり、リラックスすれば副交感神経が優位となります。セロトニン不足で自律神経の調整が行なえなくなると、交感神経が優位な状態が続くようになります。

勃起は、「副交感神経が性的刺激を勃起中枢へ運搬」→「一酸化窒素(NO)が大量分泌」→「血管が拡張」という流れで生じます。ED治療薬(バイアグラレビトラシアリス)も簡単に言えば血管を拡張し勃起を促します。副交感神経が優位な状態というのが勃起にはとても重要なのがお分かりいただけると思います。

セロトニンを増やすには規則正しい生活、バランスの良い食事、一定のリズムを繰り返すような運動(ウォーキングなど)を行うことが重要です。よく考えてください。これって生活習慣病の予防にもなりますよね。健康的な生活がいかに重要かがうかがえます。

それにしても、こうした話題は一昔前ならタブーだったと思いますが、ドラマで聞くことになるとは、色々とオープンな世の中になったものです。